HOW TO TRIM A BOUVIER
- by Lil Mees


ブービエの基本的なお手入れは、最低週一回、金属ブラシと中型の櫛で丁寧にブラッシングしてやることです。爪は切ってやり、歯は、歯科専用具で掃除し、湿らせた布か歯ブラシに、ベーキングソーダ(重曹)を含ませ、磨いてやる必要があります。耳は、耳用のクリーニング液に浸した脱脂綿で掃除して下さい。

トリミングを始める前に、丁寧にブラッシングをしてください。
  1. 耳の外側の毛は、皮膚ぎりぎりまで、短くし、きっちりとカットして下さい。
    ハサミか10番の刃のバリカンを使うといいです。ピンセットで、耳の内側の毛と、特に耳の穴の長い毛は、全部取り除いてください。耳の下側の毛は、顎のすぐ上まで、ハサミで切っていくとよいです。

  2. 頭の上から眉毛、こめかみまでは、剥きばさみか7番の刃のバリカンで、1センチ強程度まで切って下さい。 

  3. 眉毛はストッリピングナイフと剥きバサミで、2〜3センチの長さまで刈り込んでください。あまり真っ直ぐに切り過ぎないように注意。目の間の毛は切らずにおき、鼻の上に垂れ下がるほうがいいです(テリアのように)。鼻の穴の周りだけ切って下さい。

  4. 顎ヒゲは、丁寧に、ブラシと櫛で梳き、カットは長さをそろえるだけにして下さい。ストリッピングナイフで頬の部分を薄くし、ハムスタールックにならないように、頬の毛を 厚みのある顎ヒゲの中に梳き込んで下さい。

  5. 顎の下から、喉にかけては、かなり短くカットし、下に行くにつれ長く残し、胸骨(胸部の始まりのところ)では、3〜4センチ程度まで、カットしてください。胸の下のほう(前足の付け根あたり)の毛は、5〜6センチ位にするといいでしょう。首の両サイドの毛は、5センチくらいで、ふさふさとしている方がよいです。

  6. ストリッピングナイフで頭の上から首までの毛を切りそろえて、首から一直線に背中まで、切りおろして下さい。 

  7. 背中の毛は、尻尾まで、均一に5〜6センチ程度で切りそろえて下さい。

  8. 肩の毛は、前足まで、均一に切りそろえて下さい。

  9. 前足の毛は、丁寧に櫛でときほぐします。前足の毛を軽く切りそろえる場合は、出来ればストリッピングナイフを使うと、特に脚の後ろ側が真っ直ぐなラインに仕上がります。脚の前と横の毛は、後ろ側に比べ多めに切る方が、良い状態に仕上がります。指の間の毛は、先の丸いはさみで切り、丸い足先にするには、剥きバサミを使って下さい。

  1. 尻尾の毛は、短くして下さい。特に両サイドと下側は、きっちりと短くカットして下さい。ストレートバサミかストリッピングナイフを使うといいです。また尻尾には10番、おしりには4番の刃のバリカンというふうに使ってもいいです。

  2. おしりは丸く刈り、尻尾から くるぶしまで、徐々に厚く切りそろえて下さい。

  3. おしりから ももの真ん中まで切りそろえ、足先に行くにつれ、徐々に長く厚く、毛を残してください。

  4. ストリッピングナイフで、ももの真ん中から くるぶしまで、毛を軽く切りそろえましょう。

  5. くるぶしの後ろは まっすぐに梳いて、はさみで刈って下さい。指の間と足先のまわりの毛を刈って下さい。

  6. 胴体の毛を切りそろえます。背中の部分は短く、お腹にかけて徐々に厚くしていきます。

  7. お腹の毛は 軽く内側にカールするようにして切り整えて下さい。

犬の毛がとても厚い場合は、下毛を取り除き、薄くする必要があるかもしれません。良い状態を保つために、月一回、次の手順で手入れしてください。
  1. 金属ブラシとピンブラシで丁寧に身体をとかす。

  2. 毛並みと逆方向に何度もとく。

  3. 細かい歯の櫛で毛並みと逆方向にとく。

  4. 最後に金属ブラシで毛並みに沿ってといて仕上げる。

年に一度だけ、ストリッピングナイフで 丸裸にするように毛を剃り落とすようなやり方は、とてもうんざりする作業で、また犬にとってもかなり苦痛でしょう。